双極性障害の方に特化した就労支援サービスを立ち上げる理由 今後の展望

双極はたらくラボでは、双極性障害の方向けに新たな就労支援サービスを立ち上げます。

今回は、編集長・松浦に「サービスを立ち上げる背景」「具体的にどんなサービスなのか」「いつ立ち上がるのか」など詳しく話を聞きました。

プロフィール 松浦秀俊

双極はたらくラボ編集長/精神保健福祉士/公認心理師

1982年島根県生まれ。21歳の時に双極性障害を発症。20代で転職3回休職4回を経て、リヴァの社会復帰サービスを利用。のち、2012年に同社入社(現職での休職0回)。 一児の父。

双極性障害の方に特化した就労支援サービスとは

Q.双極性障害の方に特化した就労支援サービスというのは、具体的にどういったものでしょうか。
松浦
松浦

双極性障害を患っている離職中の方で、「働きたくて、できれば一般雇用を目指したい」という方を対象とした場所を作っていきたいと思っています。

2021年に双極はたらくラボのWebメディアを立ち上げて以来、多くの双極性障害当事者の声を聞いてきました。
主催する当事者会や、150名以上の個別相談を通じて、「働きたいが、自分に合ったトレーニング場所ががない」「自分には障害者雇用が合わないから一般雇用にチャレンジしたい。でも、サポートしてもらえる体制がなかなかない」という声を度々耳にしています。

私自身も双極性障害と診断された後に離職し、同じ心境だったことがあるため、そういった方々に向けたサービスを届けたいと考え、新しいサービスを立ち上げることにしました。

松浦
松浦

もちろん、障害者雇用を目指してる方もいらっしゃると思います。

ただ、障害者雇用を支援する場所がたくさん増えている中で、双極はたらくラボがやる意味、ビジョンである「働きたいと望む双極性障害の人が自分らしく働ける社会の実現」を考えると、一般雇用を目指す場所を作ることだと思いました。

双極はたらくラボの運営会社である株式会社リヴァでは、これまでリワークや一般雇用における復職支援、一般雇用へのサポートを行ってきました。そのノウハウを活かして、双極性障害の方向けに特化した新サービスを提供しようと考えています。

サービスは就労移行支援という福祉の制度がもとになるので、利用者の金銭的な負担を少なくできるものにはなるかなと思います。

開設は少し先ですが、2025年1月開設に向けて準備を進めています。

松浦
松浦

サービス名は「双極はたらくチャレンジ」です。

「躁うつの波と付き合いながら、一般雇用を目指す」というコンセプトのもと、利用者の方と支援者で共に一般雇用へチャレンジしていきます。

いろいろな選択肢を検討する中で、一般雇用の中で病気を開示して働くオープンという形もあれば、クローズの形もあったり。検討した結果、障害者雇用で配慮いただきながら働くことを目指すという選択肢も、もちろんあると思います。一般雇用を目指す方を主な対象としていますが、障害者雇用枠を希望する場合にもサポートします。ただ、まずは一般雇用を目指す方が集まる場所ということは、ご理解いただければと思います。

また、プログラムで自己理解や体調管理を学びつつ、学んだ事を実践で試す機会としてインターンシップの選択肢も作っていきたいと考えているので、インターンシップ先を開拓中です。

主に離職中の方が対象ですが、休職中の方で利用を希望される方でも、実際に体験していただいて、合いそうであれば利用できる形にしたいと考えています。

※休職中の方の場合お住まいの地域の行政が許可が必要です

Q. 松浦さんは、過去にも双極性障害の方に特化した支援サービスを立ち上げようとしていたんですよね。
松浦
松浦

実はWebメディアを立ち上げる2年前にも、双極性障害の方に特化した就労支援サービスを作ろうとしていました。

でも立ち上げようとした時に、自分にできるかという不安や、プレッシャー、躁うつの波もあって調子を崩してしまって。結局自分自身が倒れて、プロジェクトが頓挫してしまいました。

それからWebメディアを立ち上げるわけですが、人とのつながりが増えたり、発信するという選択肢があったり、メディアを作ったからこそ、できることがたくさん増えたと感じます。

先ほど話したように「働きたいけど、自分に合った場所がない」という当事者の声を聞く機会も増え、就労支援サービスに再チャレンジするなら今だ、と。

2019年に社内提案した資料より

センター開設までの流れと開設後にやっていきたいこと

Q. 2025年1月開設というお話がありました。開設までは、どのような流れで進んでいくんですか。
松浦
松浦

まず社会復帰コーディネーターという職種の募集をします。

採用を進めつつ、双極はたらくチャレンジは物理的に通っていただくモデルなので、都内での物件選定を進めます。

開設前には体験会も計画していて、年間を通して段階的に準備を進めていきます。1歩ずつステップを踏みながらですね。

Q. 開設した後は、どんなことを考えていますか。
松浦
松浦

昨年から精神科医の先生方と共同で研究を進めていることもあり、双極はたらくチャレンジが研究と実践の場になればいいと思っています。

利用者の方の同意を得た上で、双極性障害と付き合いながら働く方にとって重要な要素や、体調を整え再就職に向けて必要なことを研究していく。有効とされたものがあれば、プログラムに反映し、内容や質を上げていくということはやっていきたいです。

一般オープンの事例も広げて・増やして・発信することも考えています。例えば、これも許可を得てですが、トレーニングの内容や再就職した事例を双極はたらくラボのメディアで伝える。それが企業側にも届いて、一般オープンの受け入れ先を増やせるのが理想ですね。

2022年から学会にも参加させていただいています
松浦
松浦

また、ここまで特化した就労移行支援は他にはないので、ノウハウを必要としている他の事業所さんがいれば、提供することもできればと思っています。

私たちは「働きたいと望む双極性障害の人が自分らしく働ける社会の実現」というビジョンを掲げて、目指しています。双極はたらくチャレンジを作るのは、あくまでその一歩でしかないと思ってますので、必要なものがあれば、今後もビジョンに合わせて作っていきたいです。

ただ、私も双極性障害の当事者ですので、ハイスピードで進めると続けるのが難しくなります。ペースは考えつつ、チームで協力して進めていこうと思いますね。

Q. 先ほどスタッフ募集の話がありましたが、これからスタッフを募集していくんですか。
松浦
松浦

そうですね。福祉の制度上「何人以上のスタッフがいる中で取り組んでください」というスタッフの人数が決まっていまして。

「社会復帰に関してサポートできる方」を募集します。

資格の有無は問いません。詳しくはWantedlyに掲載しているので、やってみたい・ビジョンに共感できるという方は、ぜひ見ていただければと思います。

Q. 最後に、読者に向けて伝えたいメッセージはありますか。
松浦
松浦

双極はたらくチャレンジに関しての情報は、進捗があれば定期的にお伝えしていきたいと思っています。

また、今年の1月中旬から双極はたらくラボの公式LINEが新しいアカウントに移行してます。

LINEでも情報をお伝えしていく予定なので、知りたい方は、登録時のアンケートで情報希望にチェックいただくか、LINEの下部メニューにある「双極はたらくチャレンジ」のボタンをタッチください。

「情報を希望する」を選択いただくと、月1.2回の頻度で開設の進捗など含め、LINE限定の情報が届きます。もしよければ、そちらもチェックしていただけたらと思います。

YouTube動画はこちら

動画でもサービス立ち上げ背景や、今後の流れについて話しています。本記事とあわせてご覧ください!


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