【漫画】躁・軽躁状態のイライラ対処法『イライラに振り回されない話し方』/漫画版・躁うつの波と付き合いながら働く方法

公開日: 2025.8.12

解説コラム

躁・軽躁状態でのイライラとアサーション

躁・軽躁状態でのイライラは、人間関係を壊してしまうきっかけにもなり得る、リスクの高い症状のひとつです。
その場ではバッときつい言葉を言ってしまい、あとから「やりすぎたかも…」と落ち込む。
そんな経験、ありませんか?
今回の漫画では、そんなときに使える「アサーション」の技法、DESC法(デスク法)をご紹介しています。

そもそもアサーションって?

アサーションとは、「相手も自分も大切にする」コミュニケーションの方法です。
「本当はこう思っている」「こうしてほしい」という気持ちを、率直かつ誠実に伝えるための技術でもあります。

DESC法って?

アサーションを実践するための具体的な方法のひとつが、DESC法(デスク法)です。4つのステップに沿って、気持ちを整理しながら伝えていきます。

D(Describe):状況を描写する

 ▶ 例(今回の漫画):
 「上司から〇月△日までと言われた期限が過ぎていたのに、忘れていたと言っていたよね」

E(Express):気持ちを表現する

 ▶ 例(今回の漫画):
 「自分だけがやっていて、〇〇さんが業務を軽視している感じがして悲しかった」

S(Specify):要望を提案する

 ▶ 例(今回の漫画):
 「今後作業を分担するときは、できそうかお互いに事前に話し合いたい」

C(Choose):反応によって選択する

 ▶ 例(今回の漫画):
 「難しい」と言われたら、「じゃあ上司を交えて一回話すのはどう?」


この順番で考えることで、感情に流されず、自分の本音を言葉にしていく手助けになります。

まずは、気持ちを書き出すことから

とはいえ、いきなり伝えるのは難しいもの。
だからこそ、イライラした場面で、まずはこう問いかけてみてください。

「このとき、どんな気持ちだったんだろう?」
「本当は、どうしてほしかったんだろう?」

そんなふうに、自分の中の“気持ち”を丁寧にすくい上げることから、アサーションは始まります。

もっとエピソードを知りたい方は、ぜひ『双極はたらく本』をご覧ください。アサーションについてしっかり学びたい方には、平木典子先生の書籍もおすすめです。

原案:松浦秀俊・著『ちょっとのコツでうまくいく!躁うつの波と付き合いながら働く方法
作画:のんた丸孝
監修:二宮ひとみ(臨床心理士・公認心理師)

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