【双極症の落語家】主治医推奨の旅で感じた「芸人魂」/受賞直前にも「瞑想」/勢いでマイホーム購入(桂雀太)

公開日: 2026.9.24


▼この記事の対談動画はこちらからご覧頂けます 。

この記事の要約

  • 落語家・桂雀太さんは、22歳で双極症を発症し、躁とうつの波を抱えながら落語家の道を歩んできました。入院を繰り返すほどのうつや、躁状態での衝動的な行動を経験する一方、師匠の支えや瞑想との出会いを通じて、自分自身と向き合ってきたといいます。
  • 38歳の頃にはNHK新人落語大賞で優勝。その後も軽躁とうつを繰り返しながら、数々の落語大会で結果を残してきました。軽躁状態では「余裕を持って舞台に立てる」ことで、かえって演技の質が高まったこともあったそうです。
  • 49歳を迎えた現在、ようやくフラットな状態を取り戻した雀太さん。「両極を経験したからこそ、真ん中がわかるようになった」と語ります。波乱に満ちた25年の経験から、双極症とともに生きること、そして「自分らしく生きること」について伺いました。

今回のテーマについて

松浦
松浦

「双極症で働くヒントが見つかる」双極はたらくラボの松浦です。

今回は、双極症の当事者で落語家の桂雀太さんにお越しいただいています。今日はよろしくお願いいたします。


こちらこそよろしくお願いします。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

簡単にで構わないんですが、自己紹介いただいても良いでしょうか?


今回のゲストはこんな人

はい。落語家の桂雀太と申しまして、 24年ぐらいやってますかね。
双極も25年ぐらいかな。ちょっと双極の方が先輩ですね。

桂雀太さん
桂雀太さん

桂雀太さんとの出会い

松浦
松浦

元々桂雀太さんとは1年半前ですかね。私たちがやっている「リヴァトレ大阪本町」っていうセンターができる時、マネージャーさんと一緒にイベントでお越しいただきましたよね。


そうでしたね。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

あの時は、調子はあまり良くない時でしたか?

あの時ね、一番落ちてた時からちょっと上がりだしたかなっていう感じですね。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

その時から間が空いて、昨日寄席に行かせていただきました。

昨日見に来てくれたよね。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

すごいいい角度で目が合ってるんじゃないかぐらいの角度で。


上手側でしたよね。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

そうですね。1年半前の雀太さんの印象があったので、ちょっと感動する部分もありましたね。もうめちゃめちゃ面白くて。

ありがとうございます。初落語でしたよね。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

初落語でしたね。


昨日良かったと思いますよ。初落語によくこの回を選んでもらったなと思います。みんなめちゃめちゃウケてたし。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

やっぱ日によって、そういうのあるんですか?

いろいろありますよ。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

すごいなんか入りやすかった感じなんですけど。

昨日は良かったなぁ。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

雀太さんとはお会いした時から、はたらくラボでもお会いしたいと思っていたんですけど、お会いした当時は調子もあまり良くなくて。

昨年末にラジオに出演された時に、最後「双極はたらくラボっていうものもあって」みたいに触れていただいて。嬉しかったです。


松浦
松浦

であればうちのチャンネルに出ていただけませんかっていうことで。今回ちょっと別件で大阪に来る予定があったので、ダメ元でお声がけしたら、ちょうど昨日落語があって。

そうそう。「らららのらくご会」っていうのがちょうど昨日ありまして。舞台袖でね、僕出番直前にみんなに「今日あの“双極系YouTuber”来てるからな。」って言いました。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

本当ですか(笑)

言いました(笑)

「松浦さんってみんな知らんかい」「知らんわ」「ひょっとして松浦さん、今うつ浦さんちゃうでしょうね」という話を。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

さすがですね(笑)

桂三度さんもテレビでは見てたので、今こういう形で落語されてるんだと勉強になりました。

松浦
松浦

今日は、桂雀太さんの双極症発症から今まで、どう付き合ってきたかということを伺えればと思います。先ほど双極症と25年お付き合いしている、と話がありましたが、どのタイミングの発症だったんですか?

双極症発症のタイミング

今思えばね、僕一番初めは、22歳ぐらいにちょっとしたうつがあったと思うんです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうだったんですね。


まあちょっとした落ち込みがあって、そこからもうドカーンっていったんですよ。 ある日突然。その日は僕の好きなバンドのセカンドアルバムが出たので、音楽を聴いてたんですよ。で、聴いてて、「ああ、気持ちいいな」と思ってましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


「あーいいないいな」って思ってたら、なんかだんだん固まってきて。目の前が眩しくなってきて。電気を消しても眩しいんですよ。「あぁ、眩しい眩しい」って。頭の中がお祭り騒ぎになってきて。そっから3日ぐらい寝なかったですね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

え?3日?


3日。一睡も。最近寝てないねんとかのレベルじゃないですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

それは寝たくないみたいな感じですか?


ギンギラギンみたいな。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ギンギラギン。眠くない。その3日はどう過ごしてたんですか?


いやだからもう、「あ、なるほど」と。「悟りを開きましたね」と。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

なるほど。はい。


上がってる時そんな風に思うじゃないですか。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

天に繋がったような感じですかね。


そうそう。「なるほど。ついに来ましたか。」

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ついに。


だからね、いろんな人に、「わかっちゃいましたわ」「こっちに来なさい。教えてあげましょう」みたいに話していましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

えー。22歳っていうと大学生ですか?


大学生やったと思う。4年生かな。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

4年生。大学では何を専攻されたんですか?


法学部でしたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあ弁護士とかそういうの目指されてた?


その時は、就職氷河期で。もう超がつくぐらいの時だったので、お先真っ暗みたいな感じでしたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

その時に3日寝ないで、悟り開いた感じになり。でも3日経って、眠くはなったわけですよね?


3日後には寝ましたよ。もう20時間ぐらい寝たんじゃないですかね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

それ以降どうでした?


そこからね、半年ぐらいかけてフェードアウトみたいな感じ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

あ、うつに落ちてったんですか。


ゆっくり落ちていった。もうだから僕こういうの一生続くもんやと思ってたんで。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

はいはい。


「あ、わかっちゃいました」っていう感じが、これもう当然続くでしょと思ってたら、「あれ、なんかちゃうな」 って。

なんかだんだん、「あれ、あの時のあの感じがだんだん薄れてきたぞ」みたいな感じになって。フラットラインから越えて。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

越えちゃったんですね。


「どこまで落ちんのこれ」ってなって、もう今度体が動きませんみたいになって。で、診断されましたね。「躁うつ病ですね」と。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあそもそも、うつの体験はそこが初なんですか?


そうですね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあもう初診で双極性障害と診断されたんですか?


そうやったと思いますね。あんま覚えてないんですよね。

桂雀太さん
桂雀太さん

確か 1発目から診断されたと思うんですけどね。でもその先生は抗うつ剤出したんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

双極の診断だけどってことですか?


僕ずっとね、抗うつ剤しか飲んでないんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

えっ?


最近リチウム飲み出したの。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ずっと抗うつ薬! えー!


抗うつ薬も、継続した服薬はしてなくて。もうあかん時だけ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

なるほど。頓服みたいな。必要な時に飲んでってことですよね。

じゃあここで診断受けるじゃないですか。診断受けた時に抗うつ薬が出て、それは飲んでいったってことですよね。



飲みましたね。でまあまあある程度回復して。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

回復して、そこから大学は卒業されたんですか?


卒業しまして。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

大学卒業されたんですね。就職氷河期の中、就職はされたんですか?


落語との出会い

就職はしてないです。落語に出会って、その辺で。

桂雀太さん
桂雀太さん



松浦
松浦

そこで落語と出会ったんですね。

卒業するかせんかぐらいの時に、公務員試験を受けようとしてたんです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

はい。


その頃なんかもうそういう時代だから。

で、勉強してたんですけど、ちょうどその頃に初めて落語を生で観て。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

なにかご縁があったんですか?


いやもう導かれるようにして、観て。

「おもろいな」ってなって。「また行こう」と思って行って。「やっぱおもろいな」「もう一回行こうか」って行って。でもう「これやるわ!」ってなって。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

それは気分が高揚してて?


高揚じゃないですね。もう冷静に。

早い話が入門志願に行って、葛藤は色々ありましたけどね。入門志願行って許されたのが、まあ色々あったので、 25歳で落語家になったんです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

落語家になろうと思ったのは 22歳ってことですか?


22,23歳ぐらいですかね。師匠との師弟関係のタイミングが。兄弟子とかもいたので。

桂雀太さん
桂雀太さん



松浦
松浦

はい、まだ待って。みたいな。


そうそう。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

25歳で入門するっていうのはどうなんですか?


遅い方ですね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

大体どれぐらいで遅い、と言われるんですか?


大体、今多いのが大学出てすぐとかね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあ大学出てなられる方も結構いらっしゃる?


その方が多いんじゃないですかね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうなんですね。落研とか大学にはありました?


大学にはありましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

でもその時は別に関係はなく、ってことなんですかね。


全く興味なかったですね。グラウンドで上級生、下級生が落語の稽古してたんですけど。「もっと声出せ」みたいな感じでね。横通りながら、「こいつらは一体何をしとるんや?」と、「今時じゃないぞ」と思ってました。

けど、初めて見て「めちゃくちゃおもろいやん!」ってなって、やりたいと思いましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうだったんですね。例えば音楽に興味があって影響受けるのと、実際それを仕事にするって全然違うじゃないですか。それと同じように、落語家に踏み入れるって思えるってすごいなと思ったんですけど、そこはどうですか?


確かにね。例えば、初めて昨日落語見ましたよね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

見ました。


「面白い」と思って、「また行こうかな」って思う人と、「もうええわ」と思う人と、「金返せ」と思う人と、「こんな面白かったらうちの集まりに来てやってもらおうかな、主催しようかな」と思う人と、僕らみたいに「やりたいな」って思う人。

いろんなパターンいると思いますけど、「やりたい」と思った口ですね。

桂雀太さん
桂雀太さん



松浦
松浦

それは「やれる」って思ったってことですか?


それもあったんでしょうね。お笑いは好きだったので。でもお笑いにはちょっと一歩が出なかったんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

吉本さん行くんじゃなく。


そうそう。なんか一歩が出ない自分にもなんかモヤモヤしてて。特に何かやりたいこともないし、なんか時代が氷河期で、「公務員がいいらしいぞ」みたいな。僕の周りもみんな「公務員目指す」とか。「まあまあ俺もそれでええか」みたいな。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ちょっと流されてた感じで。


「ちょっとモラトリアムいけるかな」みたいな時に出会って。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあ出会ってしまった、みたいな感じなんですかね。


もうほんまね、導かれたみたいな感じかな。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

でもそれが冷静に判断できたっていうのは。

その時は上がってはなかったんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

結構勘違いされるんじゃないですか?その勢いで落語家になったんじゃないかみたいな。


いや、でもね。その時は「どうしようかな…」「やめとこうかな…」「行きたいな」「やめとこうかな」みたいな。告白するみたいな感じなんで。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうなんですね。それで 25歳で入門されて、そこからはどういうステップになってたんですか?


うちの一門は 2年間、師匠に付き人でついて、いろいろ教えてもらって。でもそこからはもう独り立ちですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

独り立ちは、高座に上がったりとか、それは自分でチャンスを得ていくんですか?


そうですね。最初は先輩とかのつながりで、ちょっと前座で出してもらうとか。最初もう前座、前座、ずっと前座ですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

前座で。


そこで経験積んでいって、自分の会を自分で企画したりして。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

集客もしたりして。


松浦
松浦

落語家さんはコンクールは出るものなんですか?

お笑いで言えば M-1 取ったら仕事がいっぱい来るみたいなのって、落語家さんもあるんですか?


ありますね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

あとなんか真打とか、そういうのは…?


あれはね、東京だけなんですよ。前座、二ツ目、真打、っていう。身分制度じゃないですけど。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ランクみたいなのありますよね。


大阪はないんですよ。昔あったんですけど。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあ、自分がどの位置かっていうのもどうやって決まるんですか?年次と賞とみたいな?


「NHK新人落語大賞」※っていうのがあるんですね。

これが大きな東西の落語家合わせたコンテストで、一番出場者も多いですね。まあM-1ほどのクラスじゃないですけど。それ取ったら必然的に真打になれるみたいな。 昔は言ってましたけどね。

桂雀太さん
桂雀太さん

※ 日本放送協会が主催する若手落語家の登竜門といわれる賞レースのひとつ。2014年にNHK新人演芸大賞の落語部門が名称変更し、「NHK新人落語大賞」となった。

松浦
松浦

真打もなくなったけど、その賞を取ったら評価されて、という流れですね。雀太さんは、独り立ちしてからどんな感じの流れだったんですか?


僕はその NHK 新人落語大賞も優勝してますし。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

すごい。おいくつの時ですか?


それね、いつかな。忘れましたわ。
※2016年度 NHK新人落語大賞を受賞

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

25歳で落語家になられて。


あのね、もうギリギリでした。出場資格が 15年までやからギリギリの時。40、39歳ぐらいの時。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあその新人賞取るまでの 10年、 15年の間は双極の波的にはどうでした?


落語を始めてからの症状

波がありましたね。

入門して、 7年ぐらいの時に大きいうつが来たんですよ。もう僕ね、舞台やって降りてから「もう無理」ってなって。もうバターン!みたいな。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあ舞台はやり終えて。


やり終えて。もう倒れるように無理ってなってしまって。師匠にちょっと休ませてください、って言ったんですよ。 なんか休んだらあかんみたいなのは勝手に思ってて。 やっぱり思うじゃないですか。

師匠に「すいません。もうちょっとしんどいんで休んでいいですか?」 って言ったら、師匠が「休んだらええがな、誰か休んだらあかんとか言うたかと。 アホほど休め」みたいな感じで。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

すごい。でもなんか厳しい世界のイメージありますけどね。


全然ですね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうですか。


僕から見たら大師匠がね、桂枝雀※っていう人なんですけども。

枝雀もその気があったので、うちの師匠はようわかってるんですよ。自分の師匠も自分の弟子もそんな感じなの。

桂雀太さん
桂雀太さん

※兵庫県神戸市生まれの落語家。古典落語を踏襲しながらも、客を大爆笑させる芸風で師匠の米朝と並び上方落語界を代表する人気噺家となった。

松浦
松浦

師匠さんは、挟まれてるんですね。


師匠はもうめちゃめちゃフラットな人なんですけど。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

枝雀さんって本当に有名な方ですよね。診断は受けられてはなかったんですか?


いやもう、双極性障害です。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうなんですね。なんか天性のっていう感じのイメージがあるんですよ。昨日雀太さんを見て、空気が変わるというか。世界が見えるというか。なんかもう本当に何か才能と経験と合致した場にたどり着いたんだなっていう風に見えたんで。

それが、別に病気と重ねてそれを見るわけじゃないですけど。 でも 7年で…。


7年の時はずっと軽いうつはあったんです。もう基本なんか、ふわっとうつみたいな感じでした。ずっと生きにくかったですよ。

でもこんなもんやろ。「皆そうなんでしょ」って思ってたから。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

モヤかかってるような。


「モヤかかってる感じなんでしょ、皆」って思ってて。 どうやらそうでもないというのは最近わかったんですけど。「え、違うの?」 みたいな。

桂雀太さん
桂雀太さん


そこで、大きなうつの波が来たので。あれはしんどいじゃないですか、ほんまに。で、そこで休んで。

医者もいろいろじゃないですか。 その時の担当医がもうめっちゃ若い人で、「旅に出たらどうですか?」 って言われたんです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

えぇ…。


僕も誰とも会いたくないとか言ってたから、「旅とか、いいかもわからないですね。」って言って。

僕もそれ真に受けて、日本地図広げて、「一番遠いところどこやろな」と思って。 「北か南かどっちやろ、北やな」思って。 稚内のまだ上にある礼文島っていうところに行ったんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

一人で?


一人で。そこでホテルのバイトも見つけて。密かにバイトしてたんです。

そしたら、芸人魂みたいなのが出て。ホテルのバイトだと、下げ物あるじゃないですか。お皿とか。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ありますね。

それを洗い場のおばちゃんに渡すんですけど、「これが最後です」って言わないと、 表側見えないから、洗い場のおばちゃんもずっと待ってるんですよ。 で、誰も言わなかったんです。

そしたらおばちゃんが怒って、「ちゃんと言うてくれないと私たち帰れないでしょう」みたいなことになって。

桂雀太さん
桂雀太さん


「わかりました」 「明日から俺が言うから」 で、持っていって。

「洗い場の皆様、お待たせいたしました。 本日の洗い物、このお皿を持ちまして終了でございます。 本日もお客様、美味しかった、楽しかったと大満足のうちにお部屋に帰られました。 洗い場の皆様方のおかげでございます。 よろしくお願いします」みたいな感じで。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

すごいですね(笑)

そんな感じで言うたんですよ。

そしたらそのフロアの支配人のおばちゃんが「良い!」「 今の良いね!」 ってなって。 「もう明日からもう毎日それやって!」ってなって。 で、やることになったんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん

やっぱり「芸人魂」。「 同じこと言ったらあかんやろ」と思って、 毎日セリフ変えていってた。 でも、だんだんプレッシャーになってきて…。「めちゃくちゃしんどいやん、これ!」 仕事中も「あと何言おうかな…」って考えて。

僕ジャンボな兄ちゃんで”ジャン兄”って言われてたんですけど。 「ジャン兄のラストコール」って言われてたんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

名前がついてるんですか?


「ジャン兄のラストコール、今日どんなんやろな」みたいな感じになって。もうしまいにね、フロントのおばちゃんとかも見に来るようになって。もうめっちゃしんどかった。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

何が仕事かわからないじゃないですか(笑)


休みに行ってるのに…。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

でもそれも、ある意味リハビリにもなったんですか?


いや、なれへんかった。だってそれで大阪帰ってきて、次の日入院したんです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

さらに落ちてしまって?


落ちすぎて。何しに行ったんやろ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

でも求められたら提供したいみたいな、根っからのものはあるんですね。入院は、どれぐらいされたんですか?


入院はね、 3ヶ月の計画やったんですけど、 1ヶ月ちょいでもうめっちゃ回復したんですよ。めっちゃ寝たんですよ。まだ若かったんでね、 30歳すぎたぐらい。

桂雀太さん
桂雀太さん


30代前半って寝れるじゃないですか。病院だから、食事も規則正しく、眠剤も出してくれるし。もうアホみたいに寝ましたわ。 もうみるみる回復していく。 やっぱ寝るって大事ですね。 ほんまに思いました。

3ヶ月の計画やったけど、 1ヶ月半ぐらいで「もう行けますわ」と 言うて出ましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

「行けますわ」はもう高座に上がるってことですか?


ちょっとしてから上がりました。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

すごい。その大うつ以降はどうですか?その回復で順調にNHK(新人落語大賞)までいったんですか?


いや、また落ち込みはありましたね。僕トータル 4回入院してるんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

4回。


そのうちの 2回はしっかり入院しました。

その1回なんですけど、入院したら僕の病室の真横で新病棟建築工事が始まってしまって。朝から晩までずっとドゥルルル!ガーン!ガーン!ってやってるんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

それは入院できないですよね(笑)


「先生、すいません。ちょっと余計うつなるわ、これ」

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

確かにそれはそうだ。じゃあそれはしっかり入院できなかったんですね。


もう一回は、もうベッドがペラペラすぎて腰がめっちゃ痛くなってしまって。「先生俺、余計うつなるわ」って。睡眠とったら良くなるっていうのがもうインプットされてるんで。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうなんですね。


そうそう。入院イコール寝ることだと思ってるんで。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあ入院してない時はあんま寝れてなかったってことですか?


いや、寝れてはいたんですけど、何て言うかな、質ですよね。もう何も考えずに、もう泥のように寝るっていう。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

入院とか落ち込みのきっかけって何かあったんですか?


これがね、プチストレスからの芋づる式にだんだん、あれもこれもって出てきて。ちょっと大きくなって、これが収まらなくなって、大きくなってみたいな感じかな。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

なんか言える範囲でいいんですが、プチってどんなところからですか?


いや、それはもうね、はっきりとした分かりやすい出来事みたいなのはそんなにないんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうなんですね。ちょっと気になるな、ぐらいですかね?


そうですね。例えば、舞台がうまいこといかないとか、嫉妬とかもあるでしょうし。なんかウケない、もっと稽古した方がいいのにできてないとか。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

結構自分を責めてしまうようなことですか?


もう自責で。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

自分が良くないみたいな。


そうですね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

相談とかはあんまりされたりしない。


相談は全然しないですね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

師匠にもですか?


あんまりしないですね。誰にもしないタイプです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあ「もう潰れる!」ってなったら「すいません」みたいな感じになるんですか?


そうですね。

桂雀太さん
桂雀太さん


今49歳ですけど、38歳の時に、何回もうつになるじゃないですか。 「何やねんこれ」と。で、抗うつ剤を渡されて。

「なんかうまいこといかへんな」 ちょっとふわっといい感じになったりするけど、またうつになる。 「なんか根本的に治れへんのかいな、これは」と。

桂雀太さん
桂雀太さん


瞑想との出会い

「根治させたいんやけど、なんで何回もなんねん」と思って。

「他に何か方法ないかな」と色々探ってるうちに瞑想に出会いました。それを始めたのが 38歳ですね。 マインドフルネスから始めて。

桂雀太さん
桂雀太さん
松浦
松浦

お一人で始められたんですか?


教えてくれる人に出会いまして、ちょっと通いましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

瞑想を取り入れたらどうでした?


色々教わったんですよ。 仏教哲学とか心理学とか脳科学とか、ちょっとずつ。「こういう仕組みですわ」みたいな。 「だからこうやったらいいですよ」みたいな。

で、そこで一番衝撃やったのが、「ストレスの原因というのは外部にはありません」というんですよ。 「自分の中の価値観がストレスを生んでるんです」ことを言われて。「 そんなアホな」と。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ストレスの原因は外だろうと。


「外に決まってるわそんなん」「ストレス抱えてるこの原因はあいつとかあいつとか、こんなこととかあんなことでしょう。そんなん!」

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

「あいつがああいうこと言うから」


「言うから。あれでも傷ついて、こんな状態になっているんでしょう。 自分のせいってそんな…」

「いや違う。 あなたの中に『こういう時はこうである“べき”だ』というような価値観があるから。その価値観を持ってるから、外部で何かが起こった時にそれに引っかかってきてストレスと感じるんです」 「パッと見は外部かもわかりませんけども、この価値観さえなかったら何も思わないはずですよ」

桂雀太さん
桂雀太さん


「いやいやいや! とはいうもののね?…ほんまやな!?」

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ほんまやな(笑)


「あ、ほんま!?あら、ほんまやわ!え!これ全部ですか?」「全部です」「全部って!いやでもあの…ほんまやな…」ってなって。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

「ほんまやな」は、“べき”があったってことですか?


そうそう、いっぱいあったんです。たくさんあって。でもなかなか自分で自分のことって見ないじゃないですか。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

見えないですね。


そこから僕、めちゃくちゃ瞑想して。だんだんと潜在意識も見えるようになってきて。

一回ね、はっきり見えたことあるんですよ。洞窟って真っ暗で見えないじゃないですか。 そこに懐中電灯をパッて当てたら、山ほどコウモリがいたみたいな、そんな感じの潜在意識が見えたんですよ。「 いやいや、それはあかんわ、そら!」 「そら、あかん!」

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

瞑想ってやり始めて、そんな急に気づきがあるんですか?結構時間かかったんですか?


時間はかかりました。即効性はないので。

でもめっちゃ頑張ってやりましたね。「これええな」って、しばらくして効果を感じてきたので、「絶対やろう」と思ってめっちゃやりました。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

で、これ「べき」とか気づくじゃないですか。でもその時点では気づいただけじゃないですか。その気づいたその価値観とかに対してそこからどうしていくんですか?


その価値観を「手放すべき」ってなったら、また「べき」が 1個増えるじゃないですか。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

確かに。縛られ続けられますね。


だから確認ですよね。「あ、こういう価値観を自分は持っているのだな」と。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

「発動してるな」と。


「あ、今発動してるな。おお、なるほどなるほど」って言って、そこにジャッジを入れない。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ああ、なるほど。


「そんな価値観を持つべきではない」ってなったら、また同じことやから。「はいはい。今発動しました」って認識するような。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

「揺れてるな、自分」とか、それを見て。そうするとやっぱ落ち着いてきたんですね。


そうですね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

これが 38歳ぐらい。この後NHK 新人落語大賞を取るんですか?


そうですね。

僕 、NHK 新人落語大賞 の決勝の時に、楽屋でめっちゃ瞑想してたのを覚えてます。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうなんですね。やっぱりそれがあることで集中できたんですか?


そうですね。集中する、呼吸瞑想をしてましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


躁のエピソード

松浦
松浦

ちなみに、ここまでうつのお話あったんですけども躁の話ってどうですか?


躁はね、この後かな。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

あ、ここまではじゃあうつが…


うつが基本ですね。上がったのは最初のドカーン!だけ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうなんですね。


そう。だから「あのドカーン…はよ来てくれ!」って気持ちで。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ドカーン待ち。


ドカーン待ちしてたんですけど、全然来えへん。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

でも、NHK新人落語大賞 で注目されたり、お仕事も増えたんじゃないですか?


多少ね。ほんま多少でしたけどね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

それ以降はどうでした?


それ以降はね、軽躁にはなりましたね。僕、今 49 歳ですよ。ここ 10年ぐらいは軽躁かうつか、どっちかでした。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

フラットがない状態。


なかったですね。今はフラットです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

やっとフラットに。


もう、10年ぶり 3度目のフラットみたいな。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

甲子園みたいな(笑)


でもなんで今がフラットかというと、両極知ってるからですよね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうですね。


やっぱり端っこを知らないと真ん中ってわからないですし。だからもう十分両端を知ったと。だから今自分がフラットだなっていうのはわかります。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

両端じゃないから、除外していくと、ここだろうと。なるほど。

この10年間、フラットまでの流れでいくと、どんな波で今に至るんですか?


軽躁の時は気づかなかったですね。

それはそのドカーン!じゃないから。「なんか元気やな。調子ええな」みたいなのが、最初2年ぐらい続きましたね。長いですよね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

長いですね。軽躁だとどんな感じになるんですか?


まあまあ無敵状態ですよね…。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

無敵状態。

例えばその落語の喋り方が変わるとか、表情変わるとかもあるんですか?


ありますね。余裕なので、間とかめっちゃ取るんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

待てるってことですか?

でもそれがまた笑いになったりするんですかね。


そうですね。こっちが焦ってないから、お客さんも待てるじゃないですか。焦ってるやつってお客さんも「大丈夫かな…」って不安になるんですよ。

でもこっちは余裕やから…(笑)

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ということは、躁であることは、仕事の面では良い状態だったんですか?


そうだと思います。NHK の賞以外にも色々あるんですけど、全て優勝するというね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

へえ!


Wikipedia見てもらったら分かるんですけども。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

それ何年の間ですか?


確かここ10年。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

直近のラジオも、大会優勝されたから出演されたんですもんね。

逆に、うつの時は高座には上がれるんですか?

いや、上がれないです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

入院するほどではないけど、ってことですか?


入院はして、病棟の新築工事で出て…

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

この直近 10年でも。


そうですね。躁状態の時はね、躁ならではの動きがあるじゃないですか。それを一通りしましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

じゃあ例えば、買い物たくさんしたりとかですか?


そうですね。

借金はしなかったんですけど、知り合いからお金貸してくれって言われたことがあって。「任せとけ」「口座番号を教えなさい」 と言って、300 万入れるとかね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ええ…


借金はあるあるじゃないですか。貸すという…。今思えば、大体変な行動はしてましたね。

家とか2回買うてるし…。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

2回?どういうことですか?


道歩いてて、オープンハウスみたいなのがあるじゃないですか。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

ありますね。


「…買う。」みたいな(笑)

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

買おうと思ってたんですか?


ちょっと思ってた時に、パッて見つけて買うとかありましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうだったんですね笑 

途中でお話あったかもしれないんですが、ご家族はいらっしゃるんですか?


います。

それで言うとうちね、今京都に住んでるんですね。それまでずっと大阪市内にいたんですけど、その引っ越しも完全に上がっていましたわ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

勢いで引っ越した感じですか。


勢いどころじゃないですよ、そんなんね。

桂雀太さん
桂雀太さん

上の子が小学校に上がるっていう時に、「どうする?」って話になって。住まいが街中やったから、「街中すぎるな」言うて。明石とか草津とかをちょっと探してたんですよ。

でも、「ピンと来へんな」っていう時に、京都の京田辺市っていうところにシュタイナー学校っていうのがあるんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

なんか聞いたことあります。


聞いたことありますか。

僕そこ知ってて、「どんな教育してんねやろな」と思って調べたら、芸術ベースで「高校3年生まで、人と比べるようなテストをしません」と。「…最高やないかい、この学校!」って思って。

桂雀太さん
桂雀太さん


次の日。「行くぞー!」って言って行って。 学校の存在は以前から知ってたんで、「これやわ!校舎もええ感じやんか、これ!」言うて。で、妻にも「こんな田舎や土地余っとんで!」って言って。

1週間後には土地買うて。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

へえ!もう全部一人で決断してたんですか?


そうそう。

妻も「わからんわからんわからん!」「何!?シュタイナー?何!?」って。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうなりますよね。


「大丈夫、大丈夫〜!!」って言って。

だからよう着いてきてくれると思いますよね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

そうですね(笑)

普通はもうスピード感に圧倒されますよね。まあ私もよく言われますけど、勝手に調べてすごい情報いっぱい持ってるから。


スピード感ありますよね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

あります。あとパワーもありますよね。


パワーある!ほんまある。ダッシュとかできますよね(笑)

桂雀太さん
桂雀太さん



松浦
松浦

ですね。しかも、全然疲れないし。

その家買って決断した時も、後で反動は来たんですか?


来ましたね。

ここ10年の話でいうと、軽躁2年、うつ1年、その次また軽躁2年半なんですよ。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

長いですね。


長いでしょ。お医者さんも「ちょっと長いね、これ…」って。驚いてましたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

この最中は、自覚があるんですか?


軽躁中はないんですよ。落ちてからわかるんです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

でも主治医は気づいてるんですか?


主治医はもうそんな。軽躁中なんかもう病院行かないです。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

軽躁中は病院に行ってないってことですね。

じゃあうつで病院に行かれてる。


毎回うつで行ってますね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

なるほど。


軽躁中なんか行く必要ないじゃないですか。

桂雀太さん
桂雀太さん



で、うつになって「助けてください〜!!」って病院に行くっていう。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

なるほど。

このサイクルでいくと、 1年半前お会いした時はうつになってたんですか?


あの時はもう味わったことのないうつでしたね。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

え?昔の大うつもあるじゃないですか。


レベルが違った。

桂雀太さん
桂雀太さん


松浦
松浦

なんか原因のエピソードがあったんですか?


いや、急でしたね。もうすごいもう落とし穴でした。

桂雀太さん
桂雀太さん


「後編の記事はこちら」

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