仕事の「閉店時間」は自分で決めよう。ー双極症ならではの働き方【波の下の豊かな海へ】

公開日: 2026.6.1

双極症Ⅱ型の当事者であり、現在は会社員として働いている夏井晶子さんによる、連載コラムの第5回です。
第2回から、「双極症ならではの働き方」と題して、双極症×働くに関するコラムを複数回に分けてお届けしています。

前回までの記事はこちら
連載「波の下の豊かな海へ」

双極症ならではの働き方-仕事の「閉店時間」は自分で決めよう。

皆さんこんにちは、夏井晶子です。

双極症と診断された時、私は上司と人事だけに相談して、同じ職場で働き続けることを選びました。

周囲の同僚や当時いた部下は病気のことを知りませんでした。

「なるべく残業はしない、やりきれない仕事は上司が引き取る」と決めたものの、それまで終電近くまで働くことの多かった私の仕事が急激に減ることはありません。

「あー、病気の私のこと、わかってもらいたいな…」と内心もやもやしていました。

└最近食べておいしかったもの①: たこ焼きを海老せんべいではさんだ「たこせん」

 

そんな時、近所で行われていた双極症の当事者会に初めて足を運んでみました。

その会の中で、ある参加者の人が言いました。

「残業したくないって思っていたって、周囲の人が配慮してくれるわけじゃない。

『今日はこれ以上はやりません』って自分から線を引かないと。」

ええっ、そうなの?

心のどこかに「私の辛さをわかってほしい」という気持ちがあった私はびっくりしてしまいました。でも、確かにその通りだと思い、察してもらいたがるのはやめることにしました。

とはいえ、翌日からすぐに態度を変えられるほど、仕事はたやすいものではないですよね?

周囲にはあえて夕方になってから呼び出して仕事を振るような人もいました。

ああ、なんとかしてほしいなと思いつつ、そんな人に病気を開示する気にもなれません。

なんとか要求に応じつつ、徐々に帰宅時間を早めて帰るようになり、その後異動して残業をしないスタイルを確立していきました。

└最近食べておいしかったもの②:キャラメルが濃厚だったプリン

 

今では、夜のメールには極力返事をせず、あえて翌日に返事をして、「この人は業務時間外には働かない人」と周囲に印象付けるようにしています。

一方で、必要な時は夜に仕事をしたり会議に参加することもあります。

時間はかかりましたが、閉店時間を自分で決められるようになった今、体の楽さと納得感のバランスが取れるようになりました。

一番よい回答はきっと、誰かがさずけてくれるものではなく、自分が見つけていくものなのだと思います。

私なりの仕事量を減らすコツについては、次回ご紹介したいと思います。

夏井晶子

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