※2019年6月13日に運営元メディアで公開された記事を再編集しています。
私は主治医などから、自分自身の症状をより客観的に把握するために、生活リズムを記録するよう勧められたことがあります。しかし、何度かチャレンジをしてみたものの、長く続けることはできませんでした。
原因はズバリ、私がマメでないからです。例えば睡眠記録をつけようとしても、何日かすると忘れてしまい、2週間くらい経ってから記憶を頼りにまとめて記録をする羽目に。そもそも手書きでメモをする習慣がなかったので、スマホのメモ帳を活用するようにしてみましたが、結局続かなかったのです。
そこでとりいれたのが、生活リズムに関する各種の記録を自動でとってくれるデジタル腕時計、いわゆる「スマートウォッチ」です。
私が軽躁やうつのサインとして参考にしているデータは「睡眠記録」「歩数」「心拍数」の3つです。
※あくまで松浦の場合の目安であり、すべての方に当てはまるものではありません。
1.睡眠記録
週平均の睡眠時間が6時間未満だと軽躁傾向、8時間以上だとうつ傾向があると分かってきています。
2.歩数
活動量とほぼイコールになる指標。「外出の増加」や「引きこもり気味であること」がデータとして把握できます。
3.心拍数
軽躁になると心拍数が高くなる傾向があります。
スマートウォッチなら、これらのデータを日・週・月・年単位で振り返ることができます。いまでは2年半分のデータがたまりました。 今後もデータを蓄積することで、振り返った時に「この数字が上がる時はどんな気分だった」というパターンに気づけるかもしれません。
余談ですが、最近「防水機能」の付いた最新モデルのスマートウォッチに買い換えたので、お風呂でも着けっ放しにできるようになりました。充電時以外は外す必要がなくて、よりストレスフリーになっています。
原案:松浦秀俊
作画:のんた丸孝
監修:佐々木規夫(産業医/精神科医)
『ちょっとのコツでうまくいく! 躁うつの波と付き合いながら働く方法』
を2024年9月27日(金)に発売します。
双極症での働き方に悩む方へのヒントが詰まった一冊です。ぜひお手にとってご覧ください。
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双極はたらくラボ編集長/精神保健福祉士/公認心理師
1982年島根県生まれ。21歳の時に双極性障害を発症。20代で転職3回休職4回を経て、リヴァの社会復帰サービスを利用。のち、2012年に同社入社(現職での休職0回)。 一児の父。