頼れる先を複数作ることが大事だった 30代女性・双極性障害Ⅱ型・(障害者雇用・契約社員)

頼れる先を複数作ることが大事だった 30代女性・双極性障害Ⅱ型・(障害者雇用・契約社員)

公開日:2023.10.24
最終更新日: 2024.3.29

双極性障害と付き合いながら働く方々の仕事や困りごと、働く工夫をコンパクトにまとめてお届けする「はたらく工夫 #ショート 」。

今回は、メーカーで人事事務職として働かれている、ちくわさんです。

プロフィール ちくわ

・30代

・双極性障害Ⅱ型

・メーカーで人事事務職、障害者雇用契約社員

お仕事の内容を教えてください

ちくわさん
ちくわさん

障害者雇用枠で、メーカーの人事事務職をしています。

具体的には、採用・労務・安全衛生に関する業務を担当し、日程調整、書類の作成・発送などを行っています。

勤務時間は、週5日・1日6時間で合計週30時間。

週に2〜3回の出社ですが、上司に「体調が悪いので、週1でも良いですか」と聞いたところ、許可をもらえたので、最近は週1回の出社に変えました。

業務内容自体は在宅でも可能なものが多いのですが、紙の書類が多いので、完全に出社しないことは難しいです。

今の働き方に至った経緯は?

ちくわさん
ちくわさん

就労移行支援施設に通って何社か実習に行った際に、お互いに好感触だったので、入社が決まりました。

就労移行支援施設を使用したのは、今までの働き方では長期就労に繋がらなかったことを課題に感じていたからです。

どうしたら長期就労できるかと考えたときに、自分を客観的に分析をしたほうが良いと思ったのと、人の力を借りたほうがいいと思いました。

今の会社に至るまで、広告営業・教育系企業の運営スタッフ・事務職など8社ほど転々としました。

働き方は様々で、一般雇用枠から障害者雇用枠、派遣も経験しています。

過去に障害者枠で働いてたときに、疲弊してしまったことがあったので、業務範囲が明確で期間も決まっている派遣で働くことにしたんです。

気持ち的な負担が軽いと思っていたのですが、実際に派遣で働いてみると、個人の事情に配慮してくれない感じがして。

自分の場合は、特性やできること、必要な配慮を勤務先に伝えて、事前に合意した上で働く方がいいんだろうと思いました。

今の仕事の困りごとは?

ちくわさん
ちくわさん

①部署が忙しい月とそうでない月の差が激しい
今の会社に入社して1年目の時に、業務量が増えたことで、うつっぽくなって1か月休職しました。
幸い、過去の休職経験から体調が崩れそうなサインが分かって早めに休めたので、1か月で復職できました。
それでも、今も忙しさによって体調が左右されるので困っています。

②気分の波と仕事量の調整が難しい
周囲から仕事を頼まれることが多く、引き受けすぎてしんどくなることがあります。今はよくなってきましたが、気分の波と仕事とのバランス調整に労力を要します。

働く上での工夫は?

ちくわさん
ちくわさん

①定期的な上司との面談で記録表を提出
週に1回・30分ほど時間を取ってもらい、上司と面談をしています。
毎日の体調、仕事内容、困ったことなどを記入した簡単な記録表を提出しているので、それを見ながら話しています。
記録表の原型は、就労移行支援施設で利用していたもので、項目を自分なりにアレンジして使っています。

②記録表を使いながらアップデート
だんだんと、ストレスが自分の体調に影響していることに気づいたので、ストレスという項目を足しました。
最近は、取り組んだことだけを報告するのではなく、業務の進捗状況を3区分に分けて報告しています。
終わったこと・まだ終わっていないこと・手を付けていないことを記録し、「こんな状況です」と見せるようにしました。

③規則正しい生活を送る
遅い時間まで何かをやると躁転してしまうので、起きる時間・寝る時間はなるべく一定にしています。

④パートナーとカレンダーアプリを共有
予定を入れすぎてしまうので、最近は夫とカレンダーアプリを共有しています。
お互い用事が見れるので、入れすぎているときは「ちょっと入れすぎじゃない?」と言ってもらったりしています。

⑤精神科訪問看護を利用
休職期間中に、日中に相談できる相手が欲しいと思い、利用を開始しました。
利用時間は週1日・30分間ですが、どういう変化があったか、どういうことが負担に思ったのかを話すので、人に自分の状態を伝えるのが上手になったと思います。


もともと、自分の力でなんとかしようという気持ちが強かったんです。
でも、支援機関だったり、 医療機関だったり、会社の上司だったり、頼れる先を複数作ることが、すごく大事だと思うようになりました。

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