双極症の「働く」に客観的指標を ー双極はたらくチャレンジにて琉球大学との共同研究がスタート!ー

公開日: 2025.2.26

双極症(双極性障害)は、適切な治療を受け、自身の気分の波と上手に付き合う方法を身につけることで、働くことを諦めなくていい病気です。しかしながら、現実には、「働きたいけど働けない」「働き続けられない」といった、働くことに関するさまざまな悩みを抱えている方が少なくありません。

そこで、琉球大学(大学院医学研究科精神病態医学講座)と「双極はたらくラボ」を運営する株式会社リヴァは、双極症の方がより働きやすい社会を目指して、共同研究を開始しました。

どんな研究をするの?

今回の研究では、ウェアラブルデバイスで取得したデータと認知機能評価の結果を使って、「就労に至ったグループ」と「就労に至らなかったグループ」を比較・分析します。これにより、就労の継続・定着に結びつく要因を明らかにしていきます。

なぜこの研究が大切なのか?

双極症の方の「働く」をサポートするためには、一人ひとりの状態に合わせた支援が重要です。しかし、これまでは客観的な判断材料が乏しく、支援が難しい側面もありました。

実際、双極症の方の就労率は約43%(Dion G GL et al.,1988)と低く、症状が改善しても就労に結びつかないケースが多く見られます。さらに、就労可能な方とそうでない方の違いを示す客観的な指標は、未だ解明されていません。

今回の研究によって、就労に関わる客観的な指標や傾向が明らかになれば、これまで以上に効果的な支援方法を検討できるようになり、ひいては双極症の方の安定就労に寄与すると期待されます。

研究はどうやって進むの?

双極はたらくチャレンジ東京」を利用されている方のなかで、研究参加にご同意いただいた方を対象に、ウェアラブルデバイスのデータと認知機能評価の結果を定期的に収集します。

収集したデータは琉球大学が解析し、就労に関わる要因の特定を進めます。

※双極はたらくチャレンジ東京は、主に双極症の方を対象とした就労移行支援事業所です。株式会社リヴァが培ってきた豊富な支援ノウハウと、「双極はたらくラボ」で得られた双極症に関する知見を活かし、気分の波をコントロールしながら、自分らしい働き方を見つけるお手伝いをいたします。

双極症で働くことに難しさを感じている皆さまへ

この研究は、皆さまの「働く」を支える、新たな一歩です。

研究の進捗状況は、双極はたらくラボ等で随時発信していきますので、ご興味のある方はぜひチェックしてください。

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