【第1回】双極症で働く私の自己紹介【波の下の豊かな海へ】

公開日: 2026.2.2

はじめまして、双極はたらくラボで連載をすることになりました、夏井晶子です。これからどうぞよろしくお願いします。

私は現在、都内で働く会社員。

2014年にうつ状態で休職してから精神科通院を続け、2018年に双極症と診断されました。

当時は上司や人事に病気について説明し、配慮してもらいながら働いていましたが、彼らは退職し、私は部署を異動し、いつしか私の病気のことを知っている人は会社に一人もいなくなりました。

最近は自分の病気について知ってもらう必要は特に感じておらず、クローズド就労(※)をしています。

※クローズド就労…自身の疾病を明かさずに就労すること。

└週のうち3日は出社、2日は在宅勤務をしています。在宅勤務はダイニングの片隅に机を置いて働いてます。

双極症と診断されてからは働き方にかなり気を遣うようになり、休職などをすることはなくなりました。

誰にも双極症と言わずに働いていると、時々自分が病気であることを忘れてしまいそうになります。でも、きちんと内服することをはじめ、「双極症ならでは」の暮らし方や働き方も色々あるのですよね。

たとえば、仕事が楽しくなりすぎている時ほど、「今、気分があがりすぎてないかな?」、「これって本当に今やるべき仕事かな?」

そんな風に、自分に問い直すようになりました。

喋りすぎてないか、動きすぎていないか、立ち止まって考えるようにもなりました。

調子がいい時の行動ほど、後から振り返ると少し行き過ぎていることがあるからです。

また、「双極症と知ってもらわなくても構わない。知ってもらったところで何が変わるわけでもないし」という気持ちと「どうせ知られたら差別されるのでは・信頼を失うのでは」という不安が入り混じって日々働いています。

かといって、双極症があるから大過なく過ごせればそれでいいと思っているわけでもなく、やはりやりがいも大事だと思っています。

自分の体調に配慮しながら、というのは大前提ですが、自分でも悩んだ末、さらにやりがいのある仕事を求めて昨年末に社内公募(社内にある転職の仕組み)に応募しました。

今年からは新しいポジションで働く予定です。

不安な気持ちとやりがいを求める気持ち。どちらも私にとっては心から感じる気持ちです。この連載では、そんなあれこれや、働く上での工夫などを書いていけたらと思っています。

└コロナ禍以降すっかりカジュアル化が進みリュックで通勤しています。

連載のタイトルは「波の下の豊かな海へ」としました。

双極症の気分の上下はよく波に例えられますよね? それは的確な例えだと感じますが、でも、その波の下には、色とりどりのサンゴや熱帯魚の豊かな世界が広がっているんじゃないかなって思うのです。

私はシュノーケリングが大好きで、そんな宝石箱のような世界を見てはうっとりするのですが、双極症の私たちにもきっと豊かな暮らしがあると信じています。

調子がいい時にまとめて読んでもいいし、しんどい時は、そっと閉じてもらって構いません。

これからどうぞよろしくお願いします。

夏井晶子

双極症に特化した就労移行支援が東京・日本橋にオープン!

「元気になっても、すぐ体調を崩してしまう」「気分の波に左右されて、仕事が続かない」「このまま復帰するのが不安」——そんな悩みを抱える方の“働く一歩”を、私たちがサポートします。

編集長の著書『躁うつの波と付き合いながら働く方法』が発売!

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