【第3回】双極症ならではの働き方-メールボックスを開けるのも億劫な時【波の下の豊かな海へ】

公開日: 2026.4.6
最終更新日: 2026.3.25

双極症Ⅱ型の当事者であり、現在は会社員として働いている夏井晶子さんによる、連載コラムの第3回です。
第2回から、「双極症ならではの働き方」と題して、双極症×働くに関するコラムを複数回に分けてお届けしています。

前回までの記事はこちら
連載「波の下の豊かな海へ」

双極症ならではの働き方-メールボックスを開けるのも億劫な時

皆さんこんにちは、夏井晶子です。

うつ状態の時の億劫さって、病気でない人にはなかなか伝わらないって思いませんか?

私がうつ状態の時は、全く仕事が手につきません。

具体的には、軽度の場合、パソコンは立ち上げられます。メールソフトを開くこともできます。

でも、メールボックスに並ぶメールタイトルをクリックして開くのが億劫。未読メールが並んでいるだけで圧倒されます。

何とかメールをひとつ開けてみます。文章を読んでも、それをどう処理していいかわからない。

なにか資料を参照しないといけないけれど、それを探すのがもう無理。

陸上競技に例えると、ここですでに百メートル走を全力で走り終えたぐらいの疲労感があり、前に進みません。

└ベランダで育てているベビーリーフにたくさん花が咲きました。

 

ああ、普段はメールひとつ処理するにも流れるように無数の判断をしていたんだな。

そして、うつ状態になるとそれが全然進まなくなってしまうんだな。

そんな自分に気づいて、でもどうにもできなくて、未処理の仕事が山積みになっていきます。

こういう時は、脳のメモリがいっぱい。私の場合は、もはや「自分を責める」余地もありません。

そう、私はうつ状態の時はネガティブになる余裕すらないんですよね。

ただただ、「何も判断できない」、「動けない」という状態があるだけで、ぼーっと時間が経つばかり。

└桜のつぼみを愛でつつ読書。最近は津村記久子さんをよく読んでます。

 

双極症と診断されて7年以上たった今の私は、だいぶ自分の取り扱いに慣れてきました。

今でも勿論、脳がショートし全く働きものにならない時はあります。

でも、そういう時は無理をしないことにしました。

根性論で何をやったって、どうせろくなパフォーマンスはあげられないのです。

今はなるべく早く体を休めてたっぷり眠ります。それでも解決しない場合はすみやかに受診します。

だめな自分のままで何かを解決しようとしない。積み上げたタスクは回復した後の自分への宿題にまわして、自分を労わることを最優先にしています。

うつ状態のときは、無理に何かを解決しようとしない。

回復した自分に任せる。それでいいと思っています。

夏井晶子

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