夜中にアイデアが止まらなくなった時ー双極症ならではの働き方【波の下の豊かな海へ】

公開日: 2026.5.11

双極症Ⅱ型の当事者であり、現在は会社員として働いている夏井晶子さんによる、連載コラムの第4回です。
第2回から、「双極症ならではの働き方」と題して、双極症×働くに関するコラムを複数回に分けてお届けしています。

前回までの記事はこちら
連載「波の下の豊かな海へ」

双極症ならではの働き方-夜中にアイデアが止まらなくなった時

躁状態のあるあるとして、「夜中にアイデアが止まらなくなる」というのがありますよね?

私も勿論経験があります。

昼間はオフィスで色んな部署の人のところを走り回って打ち合わせを重ねます。

文書を読み込んで、「こういうプランはどうだろう」、「いや、それだとこういう課題があるから無理」と試行錯誤します。

そんな情報が自分の中にたまっていき、人と話し合った刺激が体の中に残っていると、夜も全く休まる気がしません。

電気を消してベッドに体を横たえているのに、

「こういう解決策があるんじゃない?」、「プレゼンはこういう順番で進めよう!」

と次から次へとアイデアが湧いて止まりません。

└川べりの遊歩道をハイキングに行ってきました。すがすがしくてリフレッシュ!

 

やがて走りすぎた車輪が空回りして前に進めなくなるように、私は文字通りベッドから動けなくなりました。

そして、双極症と診断されて薬が処方され、徐々に頭は落ち着いていったのです。

私の体感では、「アイデアが止まらない状態」は自分ではどうにもできません。

今でも仕事が忙しい時など、時々そんな状態になります。その時は速やかに主治医に相談し、必要なら薬を調整してもらっています。

└道端には大好きなユキヤナギが。春の花を満喫しました。

 

双極症と診断される前は、妙に勘が冴え、「私がこう言ったら取引先はああ言って、案件はこうなる」といった予測がズバズバ当たることがよくありました。

治療をすることで、そんな能力が失われ、仕事ができない自分になってしまったらどうしようと不安だった時期も正直ありました。

当時は心から、「これが本来の私」だと思っていたのです。

でも、躁状態に身をゆだねるより、安定的に仕事の成果が出せるようになった今の方が、周囲からの信頼感が増し、自分もラクになったように感じます。結果的に仕事もしやすくなりました。

なんだ、安定した状態っていいものじゃない。あんなに不安だったのが嘘のように、今の状態になじむようになりました。

夏井晶子

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