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途中で力尽きない生活強度を理解 29歳女性・双極性障害 建設関連企業・設計補助(正社員)

双極性障害と付き合いながら働く方々の仕事や困りごと、働く工夫をコンパクトにまとめてお届けする「はたらく工夫 #ショート 」。

今回は建設関連企業で設計補助の仕事をされている、ひなさんです。なお、現在は育休中のため働いていた頃の工夫をお聞きしています。

プロフィール ひな

・29歳女性

・大学2年生の時に摂食障害と診断され通院開始

・新卒入社して5年目に休職した際、診断書に双極性障害と記載されていた

・社会人になったときは実家暮らし、現在は結婚して夫と子ども(0歳)の3人で暮らしている

お仕事の内容を教えてください

ひなさん
ひなさん

建設関連企業で設計補助の仕事をしています。基本はデスクワークで、パソコンでCADやエクセル等を操作しています。

今の働き方に至った経緯は?

ひなさん
ひなさん

大学卒業後、新卒で今の会社に入社して勤続7年目です。

大学2年生の頃にメンタル不調が始まり、社会人になってからも不調続きだったので、何度も真剣に退職を考えました。上司が体調に理解と配慮をしてくださる方で、辛抱強く励ましていただき、今まで働き続けることができました

自分が双極性障害だと知ったのは発症から8年ほど経ってから。双極性障害だと自覚してからは、カウンセリングを受けて体調や気分のコントロールを学び、生活リズムや服薬、疲れ、気分の波等に注意して過ごすことで、現在は大きな不調なく過ごすことができています

社会人になってから金銭面で苦労したことは?

ひなさん
ひなさん

以前は実家暮らしで、今は結婚して夫の収入もあるため生活資金で困ることはなかったですが、もし一人暮らしだったら金銭面でも体調面でも厳しかったと思います。

体調が不安定だと自覚した頃、在職中ではありましたが就労移行支援や障害者雇用について調べたりしました。でも結局は、「双極性障害のことを学び、体調を整える工夫をして、今の仕事を続ける方がいい」と考えるに至りました

今の仕事の困りごとは?

ひなさん
ひなさん

軽躁状態になると色々な事に興味が湧き、目の前の仕事に集中できなくなるので困っています。
また軽躁の時に活動しすぎてエネルギー切れになると、仕事中に呼吸が苦しくなったり、めまいがしたりするのも辛いですね。

工夫していることは?

ひなさん
ひなさん

①数字で体調管理をする
以前は時間も体力も気にせず思いつくままに行動して、気付いた時には動けなくなっていました。

そこで「睡眠時間は6時間以上」「夜11時には就寝」「イレギュラーな対人交流は2週間に1回まで」など、体調管理に関わる数字を決めました。すると「昨日は睡眠が短かったから疲れている」といった状況が把握しやすくなりました。

また「ざっくりでも休日のお出かけは一日に6時間まで」と決めておくと、「疲れてきているときは4時間にしておこう」と調整するなどの目安になります。

②70%くらいの力で生活する
日頃から100%の力で生活していると、疲れが出て途中で力尽きてしまいます。なので、70%くらいの力でゆるく生活するように心がけています。

途中で力尽きずにコンスタントに生活していける生活強度が分かってからは、体調をコントロールしやすくなりました

③休憩を意識して取る
以前は休憩の必要性がわからず、常に全力で生きることが正しいと思っていました。しかしカウンセリングを受けていくうちに、休憩しないから疲れすぎて体調不良になっていることに気が付きました

今では、疲れたときは飲み物を飲んで一休みし、イベントがあった次の日はゆっくりするなど、意識して休憩を取るようにしています。その結果、体調を崩して会社を休む回数も減りました。

あとは、人に相談する事も体調管理にはオススメ。自分の気持ちを落ち着けたり、自分の状況を客観視するきっかけになったりします。

イラスト:宮前さん(Twitter @miyamaesan036

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