自分のための「生活の記録」―双極症ならではの働き方【波の下の豊かな海へ】

公開日: 2026.8.3
最終更新日: 2026.7.29

双極症Ⅱ型の当事者であり、現在は会社員として働いている夏井晶子さんによる、連載コラムの第7回です。
第2回から、「双極症ならではの働き方」と題して、双極症×働くに関するコラムを複数回に分けてお届けしています。

前回までの記事はこちら
連載「波の下の豊かな海へ」

双極症ならではの働き方-自分のための「生活の記録」

皆さんこんにちは、夏井晶子です。 今日は、私が書いていた生活記録についてご紹介したいと思います。

双極症と診断された頃、私は仕事で大きな山がいくつもある時期にいました。

「この大変さ、言葉では言い表せない! グラフにして主治医に客観的に見せたい!」 と思った私。

手元にあった方眼ノートを切り取り、その日の労働時間と睡眠時間、そして大変だった仕事の案件名を書いた1週間の記録を作り、主治医に見せるようになりました。

労働時間が延びれば睡眠時間が削られる様子が一目瞭然。

当時は毎週受診していましたが、1回の診察時間は限られています。

その中で端的に自分の状況を主治医に伝えるために、この記録はとても役に立ちました。

それが、生活記録を記録するようになったきっかけです。

 

└国立新美術館で開催中の「ピカソmeetsポール・スミス」展へ行ってきました。

 

手書きの記録をするのが好きだった私は、方眼ノートを購入し、1か月見開きの枠を作りました。

そしてそこに、睡眠時間と労働時間を棒グラフのように書き、体調と気分を―5~+5の10段階でスコア化した記録を毎日残すようになりました。

自分の生活を可視化すると「業務量が増えてきているから休もう」とか、「最近体調のスコアが低いのは睡眠時間が短くなっているから?」と、いろいろな発見が出てきます。

そうすると、立ち止まって生活を変えるきっかけにすることができるのです。

 

└今年初のかき氷も楽しみましたよ。

 

このノートは毎晩寝る前に書くようにしていました。

必ず見るので、ここに前回の記事で紹介した、その月の目標も書くようにしました。

「仕事は6割だけやる」という言葉も毎日見て自分に言い聞かせると、段々と自分にしみわたっていくようになりました。

私は書くのが好きだったので手書きで記録しましたが、手帳やスマートフォンのアプリなど、なんでもいいと思います。

生活を記録することは、不安定な生活を立て直す時期、きっと心強いお守りになってくれるはずです。

ちなみに私はこの記録を4年程続け、今は体調が落ち着いてきたので終了しました。

でももし体調を崩したら、また書こうと思っています。

夏井晶子

└実際のノート記録(記入内容はサンプル)。以前のインタビューはこちら

LINE公式アカウントで限定情報配信中!

双極症に特化した就労移行支援が東京・日本橋にオープン!

「元気になっても、すぐ体調を崩してしまう」「気分の波に左右されて、仕事が続かない」「このまま復帰するのが不安」——そんな悩みを抱える方の“働く一歩”を、私たちがサポートします。

編集長の著書『躁うつの波と付き合いながら働く方法』が発売!

第1章「双極症とはどんな病気か」を無料で全文公開しています

内容が気になっている方、購入を検討している方に向けて、第1章「双極症とはどんな病気か」を無料で全文公開しています。ぜひご覧ください。

第1章全文公開はこちらから

※本ページのリンクから商品を購入すると、売上の一部が双極はたらくラボに還元されることがあります。

読みものへの感想を送る
最後までお読みいただきありがとうございます。みなさまからの意見やご感想を随時募集しています。
こちらをクリック
感想フォーム